英語力が求められるERPエンジニア

ERPは日本語で「企業資源計画」のことであり、効率的に経営していく中で必須ともいえるシステムのことです。ERPを扱うエンジニアの仕事内容は大きく分けると設計、開発、運用、保守の4つに分かれます。
このERPには、世界中の取引に関する膨大な情報が集約されています。
たとえば、各国の税制度、商習慣、通貨単位なども含まれています。あまりにも膨大な量なので、ERPを扱う際は、その都度ドキュメントを確認しながら作業をする必要があります。
しかし、ERPのドキュメントはすべて日本語訳されているわけではありません。英語で記載されていることがほとんどであり、たとえばソースコードやメッセージは基本的に英語表記です。
そのため、エンジニアといえども、ERPを扱うなら語学力は必須と言えるでしょう。

それではどの程度の語学力が必要になるのかというと、目安としてはTOEICのスコアで700点前後と言われています。英検であれば準1級以上です。
もちろん、こうした資格がないと扱えないわけではありませんし、企業の採用においても必ずしも応募条件と掲げているわけでもありません。しかし、英語力の中でも読む力がある程度なければ、仕事を続けていくことは難しいでしょう。
聞く力、書く力、話す力は必要ではなく、読む力だけで構いません。単語の意味がわからなくても辞書を使えばきちんと内容を把握できるレベルで十分です。
高校で習う英語の文法を頭に入れておけば、辞書を使えばERPのドキュメントは読解できます。